新年、明けましておめでとうございます。どうか、本年も当山をよろしくお願いいたします。令和四年は皆様にとってどの様な一年でしたでしょうか。昨年は、一年の漢字に「戦」が選ばれたように、激動の一年でございました。後の世の歴史の教科書に太字で乗るような出来事がたくさんありました。

そんなことから、令和5年という年に最初に願うことを考えましたら、「手を取り合って」という言葉が思い浮かび、私の好きなQUEENというイギリスのロックバンドの歌詞の中から、今月の標語に引用いたしました。この曲の歌詞は、英語と日本語の両方が使われており、標語の言葉がそっくりそのまま出てきます。

標語の中に出てくる「教え」とは、恐らくはクリスチャン的かゾロアスター教的な意味合いを持つと思われるのですが、思えば世界中にある様々な「教え」とは、元を正せば皆一律に「他人と手を取り合って、仲良くやっていく」事が根底にあるはずです。そしてそれは、禅宗の教えも例外ではありません。

世界は今、光のない夜の中にいる様な気がいたします。しかし、そんな中でも光となるような「教え」が見つかり、少しでも明るくなる様な一年になることを祈るばかりです。